2012-12-20

Aくんの話(番外編)

今開催中の展示はCosmopolisで、1月4日までです :)
(作品部分)

実家から、とり野菜みそを始めたくさんの日本食品が届きました^^
ありがとう〜〜〜〜(>_<)
佃煮に梅干し、カレールー、出汁、ふりかけ・・・嬉しいです!
大切に食べさせていただきます。
とり野菜みそなべは全国的に広めたい美味しさ!是非見かけたら味見を!


さて、
今までに2回、Aくんの話をしましたが
変わらず病院で治療を受けています。

Aくん (2012/10/18)
Aくんの話 続編(2012/11/16)


煙草を止められないので、ボリスや友達のPがちょくちょく病院に届けていました。だけどやはり煙草代も馬鹿にならないし、私たちもやることがあってそんなしょっちゅう病院に通えない。

そこで思いきってボリスとPちゃんはAに
「もう煙草を持ってくるのはやめる。」と言った。




Aに思いきってそう伝えるのも勇気が言ったとのこと。

Aは何も答えなかったそうだ。




その日、私とボリスは友達の家にご飯を食べに行った。
Bちゃんが家に誘ってくれたのだ。
彼女とは美術学校時代からの付き合いだからもう3年半。
話も毎回立て込みます。お互い学校で毎日顔を合わせた仲^^


その日 Aくんの話をしているうちに Bちゃんの話になった。
誠実でやる気に満ちあふれた素敵な人なんだ、Bちゃんって。

でも歳は私より一回り上。何故この年になって美術学校に突然入学してきたのか、何故アーティストとして生きることにこれほど力が入ってるのか、色々謎が多かったんだ。

昨日、Aくんの話をし始めたとき
Bちゃんが色々アドバイスをくれた。
依存症の話に詳しいのかなと思って「昔そういう友達が居たの?」と聞いたならば「実は・・・」といって過去の話をしてくれた。

彼女は中学生くらいの頃から極度の拒食症になり、
死の危険性も免れなかったほど危険な状態だったらしい。
結局拒食症を打破するのに10年もかかったそうだ。
友達も段々離れていったし人と話も出来なくなって本当に辛かったそうだ。


すごいエネルギッシュで爽やか。綺麗な顔立ちをしている彼女なのにそんな過去があって
正直私もボリスも何も言えなかった。でも話してくれてとても嬉しかった。


彼女は言う。
「こう言うと残酷だけど、依存症などの病気にかかってる人にとって親切を働いてくれる人は 結局二の次だ」と。

つまり、Aくんはアル中で煙草も必須。彼がボリスに助けを求めたのはボリスという友情の前に まずはアルコールを買うお金と煙草だということ。
病気に伏している人はそれだけで精一杯だから
もちろん助けてくれる人は有難いし大事なんだけど
それ以上は思考がまわらないそうだ。


お父さんも言っていたけど、優しいだけじゃダメだ。
厳しくする事の方が時には大事なんだ。

Aくんは外出許可を得るとすぐに何処かでビールを飲んで来るので、外出禁止は当分続くそう。私も何度かお酒を買うお金を頼まれ毎回断っていた。なのでもうかなりショックで正直ガックリ来ている。
ただ、Bちゃんは言う「ガッカリなんてしてはいけない。」
彼はそこまでマキコのことを考えていない。だからそんなに深入りしてはいけない。結局彼の人生、彼が決めることなのだから・・・





さて、Bちゃんはどうやって拒食症を克服したかというと
ある日お母さんが彼女に厳しく叫んだ。

「もういいかげんにしなさい!!!この問題はあなたの問題で、私の問題じゃないわ!
 もう、食べれないんだったらそうすればいいわ!結局死ぬのはあなたなんだから!!!!」
ずっとぐじぐじめそめそしていたBちゃんに母は強烈な喝を入れた。
すごいキツイ(*o*) こんなん言われたら私絶対泣く・・・


Bちゃんは「生きたい」と思ったらしい。
自分でそう決断出来たからなんとか克服出来たと言ってた。
今まで優しくしてくれた母にそこまでキツく言われたのは余程のショックだったんだろうね



てな、話をしていたわけです。
フランスに来て3年半。
表面だけじゃなくてここに住む人間の裏側も見えてくる。
やっぱりどこも一緒だ。フランスだからって
何もかも優雅なわけじゃないし、皆それぞれ苦しんでる。


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